先日、ターキッシュ エアラインズbjリーグ(以下bjリーグ)のウェブサイト上にて、面白いニュースが更新されていたので紹介いたします。
– ターキッシュ エアラインズ bjリーグ観客数(11月23日時点)-
それによると、bjリーグ8週目時点での1試合平均観客数が1,471人と発表されていました。
1,471人!!??
バスケットボールがまだまだメジャーなプロスポーツではないということは認識していましたが、まさかここまで観客が入っていないとは想像をしていませんでした。
エンターテインメント性を謳っているbjリーグでこの状況なので、トップリーグであるNBLの観客数も気になり、昨シーズンの観客数を調べてみました。
NBL 2014-2015レギュラーシーズン平均入場者数: 1,339人
やはり、bjリーグと変わらず、トップリーグやプロリーグとしては少なすぎる観客動員数となっていました。
なお、NBLについては1試合平均2,000人の入場者数を目指していたようで、この目標に対しては、たったの66.9%しか達成できていない結果となっていました。
日本ではスポーツをアリーナやスタジアムで観戦する習慣がない、もしくは単にバスケットボールの人気がない、あるいは運営に失敗しているのではないかという疑問がいくつか出てきたので、バスケットボールの最高峰であるNBAの1試合平均観客数とともに、日本の各スポーツにおけるトップリーグの平均観客数を調べてみました。
- NBA (14-15):17,809人 (*参照:Statista)
- プロ野球 (セ/2015)31,494人 (*参照:NPB)
- プロ野球 (パ/2015):28,760人 (*参照:NPB)
- Jリーグ (J1/2015):17,803人 (*参照:Jリーグ)
- ラグビートップリーグ (14-15):4,719人 (*参照:トップリーグ)
- V・プレミアリーグ(女子/13-14):2,754人 (*参照:Vリーグ)
- V・プレミアリーグ (男子/13-14):2,267人 (*参照:Vリーグ)
- bjリーグ (11月23日時点):1,471人
- NBL (14-15):1,339人
プロ野球やJリーグの平均入場者数を見ると、さすがはメジャースポーツという結果で、NBAにも負けない入場者数となっていました。
つまり、日本においてもスタジアムやアリーナへスポーツを見に行く習慣は定着しているということです。
一方で、企業の福利厚生等の理由で入場者数のうち何割が実際にチケット料金を支払っているのかは不明ですが、バレーボールや日本代表が活躍したワールドカップ以前のラグビーのシーズンにまで、bjリーグ、NBLともに入場者数が下回ってしまっています。
これは、バスケットボールの人気や運営に問題があると言えるのではないでしょうか?
2016年にBリーグとしてバスケットボールリーグがついに統一され、真の意味で日本のトップリーグ、プロフェッショナルリーグになろうとしています。
ただ、入場者数については両リーグの平均入場者数の合計になるということではございません。
1部については5,000人を収容できるアリーナが必須等の条件を設け、対策には乗り込んでいますが、プロ野球やjリーグと同等クラスの入場者数を達成するためには、抜本的な改革が必要ではないでしょうか。
例えば、チーム数が多すぎることが原因で、観客の分散、レベルの高い選手の分散なども挙げられるかと思います。
現状を維持した形での統一ではなく、一旦全てを白紙に戻し、一から作り上げるくらいのリーグ構築を目指さないと、バスケットボールの産業としての発展、そして世界で通用する競技レベルへの引き上げは実現できないのではないでしょうか。
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